No.14|米寿の記念を、クラーチで。妻から夫への手作りプレゼント

88歳と言えば、米寿。お孫さんをはじめ、ご家族に囲まれて思いおもいのひと時を過ごす方も多いことでしょう。クラーチ・フィエラ鷺ノ宮でも、多くの方が米寿を迎えています。

そんななか、クラーチ・フィエラ鷺ノ宮では、最近とても素敵な米寿のお祝いが行われました。

1.妻から夫へ、はじめてのサプライズプレゼント

R様はご主人のL様とともに、ご夫婦でクラーチ・フィエラ鷺ノ宮に入居されています。長年連れ添っており、ご夫婦の中も良好。L様は事あるごとに「これからもよろしくね、お母さん」とお声を掛け、R様をねぎらう姿も見られています。こうして明るく和やかに過ごす2人の姿に、ご入居者はもちろんホームのスタッフたちも幸せを分けていただいています。


毎日を楽しく過ごす中、R様にはある願いがありました。来たるL様のお誕生日、L様は米寿を迎えられる予定だったのです。R様はこれまでにお誕生日サプライズを考えたことがなかったためか、「既製品ではなく、心を込めた手作りの品を贈りたい」という強い思いを抱いておられました。


【「チョコレートのレイ」に決まり! 】
そうと決めたからにはと、R様は手作りプレゼントのため、様々なアイディアを巡らせます。しかしたくさんのアイディアを目前になかなか決めきれません。そこで、L様が大の甘党であることを思い出し、「甘いものがいいんじゃない?」とひらめきました。


インターネットを駆使し、ついに「お菓子で作るレイ」を発案。レイとは主にハワイで用いられている、頭・首・肩などにかける装飾品のことです。観光旅行でよく見るためか、花で作るイメージが強いですが、シダ、海草、貝殻、羽毛、果実、鮫の歯など、幅広い種類の素材を使っています。


お菓子を使ったレイは人気で、様々なお菓子で作る人が多いとのこと。R様はお菓子ならではの楽しさや華やかさに心を奪われ、「チョコレートのレイ」を贈ることに決めました。

2.メリーチョコレートのレイ、制作開始

チョコレートで作るレイは、数ある例のなかでもきらびやかなイメージで、想像するだけで楽しみになります。「メリーチョコレートで作りたい」とのR様のこだわりに応えるため、スタッフが近隣の店を奔走。ご希望の商品を見つけ出し、いよいよ制作開始です。


【世界に一つだけのプレゼントが完成】
メリーチョコレートでレイを作るには、チョコレート一つひとつを透明な包装紙で包み、端をねじってリボンで留め、その包みを一つひとつをつなげていきます。この作業を繰り返していくと、メリーチョコレートのラッピングとリボンの色合いがアクセントとなり、とても美しいレイが出来上がるのです。


クラーチ・フィエラ鷺ノ宮ではまずスタッフが見本を作成し、R様に作り方を丁寧に説明していきました。R様は最初こそ戸惑う様子を見せていましたが、元々手先が器用であったため、すぐにコツをつかんでおられました。みるみるうちに上達し、色合いも豪華さも満点のレイが完成。


こうしてできたレイを見て、L様がかけるお姿を想像し、「2本あった方が華やかになるかもしれない」とも思い立ちました。そこで当初の予定を変更し、2本作ることに。L様の米寿のお祝いを心から楽しみにする、R様のモチベーションの証でした。

3.心からのプレゼントが、夫婦仲をさらに彩る

そして迎えた、米寿のお誕生日当日。サプライズで準備していたユリの花束と共に、R様は手作りのチョコレートのレイを、L様に直接手渡しで贈りました。


メリーチョコレートならではのカラフルなラッピングチョコレートが、いくつも連なり、色とりどりのリボンで飾られています。食べてしまうのがもったいないほど、見るだけで気分が高揚するような、世界に一つだけのプレゼントに仕上がりました。


R様から手渡しされたL様は、驚きと喜びが入り混じった表情で受け取られました。

米寿という特別な日に、奥様から贈られたた手作りのチョコレートのレイ。初めてのサプライズプレゼントは、幸せな記憶としてずっと残り続ける贈り物となりました。甘いチョコレートで編み込まれた、愛情の証であるレイは、きっとこれからも2人の絆を深めていくことでしょう。


クラーチ・フィエラ鷺ノ宮は、今回の米寿サプライズプレゼントの取り組みを通じ、ホームで迎える米寿のお祝い、ご夫婦の関係性や奥様の努力など、多くの幸せを共感することができました。ささやかながらもご夫婦にとってかけがえのないひと時を彩ることができたことを、心より嬉しく感じております。


ホームで生活するご入居者一人ひとりにはそれぞれのストーリーがあります。そしてそのストーリーに、色々な生き方や幸せ、個性が見え、プロジェクトを組むごとに心が動かされています。


ご入居者の希望を叶え、記念に残るようなひと時をこれからもたくさん作っていきたい。その想いを胸に、クラーチ・フィエラ鷺ノ宮ではこれからも、プロジェクトを通じて皆様の人生に寄り添っていきます。





ライター:加藤小百合