No.4|「日本一のサプライズ集団になる」若き意志が実現した感動と笑顔の輪
それに加え、笑顔や感動を常に届けられるようになれば、入居されている皆様の生活はさらに明るいものとなります。
そこで立ち上がったのが、2023年度に入社した新卒社員たち。
「日本一のサプライズ集団」を目指す中で、とても興味深く、楽しい試みを実現させました。

1. ご入居者に、「日本一のサプライズ」を
2023年度に入社した新入社員たちは、自らを「日本一のサプライズ集団」としてスタートを切りました。
「日本一のサプライズ集団」とは、仕事に対して強い信念を持ったメンバーであること。
常にやりがいと誇りを持ち、それを支える価値観と使命感を持ち続けること。
このような意識があってこそ、入居される皆様にとっても、同僚にとっても良いメンバーでいられると考えました。
【①「能動的に動く」をモットーに】
「日本一のサプライズ集団」であり、信念と誇りを強く維持するには、「能動的に動く」姿勢が必要不可欠です。誰かに指示を受けて動くだけでなく、自ら考え、動き、働きかける。
とは言え、
・行動の起こし方がわからない
・誰に相談すればいいのかわからない
・一人では勇気が出ない
・時間がなく、実現ができない
といった壁が立ちはだかります。
それでもスタッフたちは今回のプロジェクトを通じ、様々な学びと気づき、可能性を見出しました。

2. ハンドベル演奏で、笑顔と感動を届ける!
今回のプロジェクトでは、ハンドベル演奏に挑戦しました。クラーチの運営する全12ホームで、23年・24年度新卒入社スタッフがハンドベル演奏を行うという試みでした。
2024年9月時点では船橋、鷺ノ宮、光が丘公園、宮前、小竹向原の5ホームでの開催し、近いうちに佐倉のイベントでの演奏も控えています。
【①参加しやすい取り組みを、スタッフたちで造り上げた】
ハンドベル演奏の主な流れは、
・ホームに合わせ、盛り上がりそうな曲を選ぶ
・パートごとに色を分けた楽譜を用意(演奏する側は自分の色を鳴らすだけなので、簡単に演奏に参加できる)
・歌詞カードやポスターも用意
特に楽譜については、難しいことをしなくても演奏が完成し、演奏前の短時間で本番に備えられるようにしました。
さらに演奏パートを色で分けておくことで、ご入居者もすぐにでも演奏に参加できるようになります。
演奏の後には、ホームに合わせて体操のレクリエーションも用意。ご入居者のリズムに合わせると同時に、スタッフたちの個性やアイディアが光る取り組みとなりました。
【②PDCAサイクルで、より良い演奏会に】
今回のプロジェクトでは、「今回はうまくいったから、次も同じ感じで」とはしませんでした。1回の演奏会が終わるたびに反省会を開き、次回に向けて課題点を探りました。他のホームでの演奏会を経験したスタッフが主催すると、他の環境での気づきも加わり、より実りある計画が立てられるようになりました。

3. ご入居者もご家族も喜ぶ演奏会に
こうして迎えた演奏会の反響は、想像以上に喜ばしいものでした。
「かつて、自分の家族が楽器屋を経営していたよ」と懐かしそうに語るご入居者や、「家族に見せてあげたい」とスマートフォンで撮影をするご入居者も。「どうしても演奏会に参加したい」と、お風呂の時間をずらして駆けつけるご入居者もいらっしゃいました。演奏会にはアンコールや再公演を求めるが声が相次ぎ、ご入居者が存分に楽しむ様子が伝わりました。
【①スタッフにとっても気づきやアイディアが増えた】
ハンドベル演奏会は、スタッフにも大きな喜びをもたらしました。複数のホームで開催したことから、異動したスタッフが以前の勤務地でご入居者と再会し、元気に活躍する姿を喜んでもらうこともあったそうです。「自分のホームだけでなく、他のホームでご入居者が笑顔で毎日を過ごすことは、やりがいにつながる」と、スタッフの喜びも多くなりました。
さらには、ハンドベル演奏でのお祝いや誕生日会などのアイディアやリクエストが増えました。看護スタッフやリハビリテーションスタッフ、事務スタッフなど、職種を超えたサポートや交流の輪も広がり、スタッフ間でのチームワークも一層確かなものに変わりました。
【②「できない」ことを「できる」に変える】
今回のプロジェクトを通じ、新卒スタッフたちは
・行動の起こし方がわからない→どのように行動すべきかわかる
・誰に相談すればいいのかわからない→身近な先輩に相談できる
・一人では勇気が出ない→自分の行動に自信が持てる
・時間がなく、実現ができない→限られた時間でも実現可能な方法が見つかる
という成功体験を積むことができました。
ご入居者にとっても、
・以前にハンドベルを演奏しており、今回また始められた
・もともと楽器を嗜んでおり、ハンドベルをきっかけにやる気になった
など、快適かつアクティブな生活への後押しにもなりました。

そんな成果から、ハンドベルクラブが23年入社のスタッフたちを中心に創設されました。ハンドベルに限らず、「誰でも、やりたいことが実現できる環境づくりを目指す」という目標を掲げ、ご入居者の「あきらめない心」をサポートするため、今回協力したスタッフと共に人の輪を広げていくことを決めました。
ご入居者とスタッフ、そしてホームに笑顔と感動を届ける「日本一のサプライズ集団」の今後の活躍が待ち遠しいばかりです。
ライター:加藤 小百合



