「未病」という考え
日本医師学会によると「未病」とは、「発病には至らないものの軽い症状がある状態」であるとされています。
さらに、専門組織である「日本未病システム学会」の定義によれば、「自覚症状はないが、検査で異常がある状態」および「自覚症状はあるが、検査では異常がない状態」の二つをあわせて「未病」としています。
この未病に向き合い、未病状態を早期に発見し、日々の暮らしの中での生活習慣の改善により、未病を改善して発病を防ぐこと。すなわち、高齢になっても健康的で自立した生活ができる「健康寿命」を延ばすこと。これがクラーチの考える「未病」です。
クラーチ・ファミリア小竹向原では、この考えの元に、極端な話「介護を必要としない暮らし」を目指した様々な活動、ご入居者とかかわりを推進します。
未病発見・改善への取組み

医療サービス
看護スタッフを中心として、医療機関との連携により医療面でのサポート体制を整え、ご入居者の健康に心を配ります。また、日々の健康面の相談から、緊急時の対応まで幅広く対応いたします。
協力医療機関
医療財団法人 黎明会 大塚クリニック
- 診療科目
- 内科・皮膚科・精神科
- 所在地
- 東京都豊島区南大塚3-34-6 南大塚エースビル401
- 距離及び所要時間
- 4.8km・車で約18分
- 協力内容
- 入居者の受診・治療等の協力
入居者が入院加療を必要になったときの協力
夜間等における、病状急変時の協力
医療財団法人 仁慈会 中野院ホワイトデンタルクリニック
- 診療科目
- 歯科・矯正歯科・歯科口腔外科
- 所在地
- 東京都中野区東中野3-8-13 MSR東中野2F
- 距離及び所要時間
- 5.3km・車で約20分
- 協力内容
- 歯科検診、歯科治療等
看取りケアへの取組み
最期まで穏やかに過ごすことができる場として、ご入居者およびご家族がクラーチのホームを選択できるよう、クラーチではホームにおける終末期ケアに関する研修及び人材育成を行っています。看護スタッフを中心に、あらゆるスタッフがご入居者、ご家族、関係医療機関等と連携を深め、しっかりとした医療・介護サポート体制を整えています。
口腔ケアへの取組み
口腔内を清潔にし細菌を減らす「器質的口腔ケア」と口腔機能を回復させる「機能的口腔ケア」により、口腔の清潔を保ち口腔機能回復を図り、健康状態の維持を目指します
クラーチの認知症対応
クラーチにおける認知症ケアにおいては、2つのスキルが必要とされます。
・知識・情報・技術・技能に関する「テクニカルスキル」
・身だしなみや身のこなし、醸し出す雰囲気などの態度・接遇に関する「ヒューマンスキル」
この2つのスキルを土台とし、専門性を持った「認知症ケアのプロフェッショナル」を育成します。
個別性を重視したパーソン・センタードケア
その方の視点や立場に立って理解し、何の機能が障害されているために、今このような行動になっているのかを考える。その方を中心として、共にあり、くつろぎ、結びつきを創ります。
コミュニケーションによる信頼関係の構築
コミュニケーションの糸口としてその方が生まれ育った時代背景をも知り、その方の“言いたいこと”を代弁することで、認知症ケアにとって最も重要な信頼関係が構築されます。
認知症ケアのスキルを研鑽するプロフェッショナル
クラーチでは、個別のカンファレンスや研修等を通じて、認知症ケアの基礎となる2つのスキルを研鑽し、ご入居者へのサービスへつなげることのできるプロフェッショナルを育成しています。
介護サービス
幅広い分野における専門性を持った個性豊かなスタッフが、24時間体制で生活のサポートを行います。ご入居者お一人おひとりの状態を把握して作成されるケアプランに基づいた援助を実施します。
ご入居者一人ひとりに寄り添う
クラーチのケアでは、ご入居者一人ひとりに真剣に向かい合い、「その場・その時に」「その方にとって」本当に必要なことは何かを考え、実行することを優先するとしています。食事・排泄・入浴等の基本的ケアはもちろん、ご入居者一人ひとりのQOL(※)を高める様々なサポートを実施いたします。
※クオリティ・オブ・ライフ:生活の質・生活を楽しむ豊かな人生
クラーチの介護人材
採用の資格要件は介護職員初任者研修(ヘルパー2級)以上であり、全スタッフが介護職員初任者研修の資格を保有しています。
また、介護支援専門員・介護福祉士・認知症ケア専門士などの介護に関連する資格はもちろんのこと、サービス接遇検定あるいはホームで使える一芸資格などさまざまな資格の取得を奨励しています。
人員体制2.5:1以上の手厚い介護
介護保険基準の3:1を上回る、ご入居者5人に対し介護・看護スタッフ2人以上を配置し、きめ細やかな介護サービスの対応をいたします。
生活サービス
スリープコントロール
慢性的な睡眠不測が不の要素を蓄積するという考え方が「睡眠負債※」という言葉として注目されています。様々な疾患につながる可能性のある「未病」の一種とも考えられることから、クラーチでは睡眠データの集積・解析・判定を行う仕組みを取り入れ、ご入居者のQOLを改善する取組みを行っています。
※睡眠負債
慢性的な睡眠不足が容易には解消できない負の要素(リスク)を蓄積する、という考え方を指す表現。睡眠負債が蓄積すると、仕事をこなす量が低下したり重大な疾病に罹患したりする危険が高まる、とされる。
福祉医療機器「眠りスキャン」の導入
リアルタイムの心身の状態を確認。可視化することで、ご入居者の生活サイクルの改善や、ご入居者一人ひとりの状態に合わせたお手伝いが可能です。生活状況の見える化・改善を通じた個別ケアを実現します。
「LOOKぱっと」によるご入居者・ご家族との連携
ケア情報共有システム「LOOKぱっと」とは、「ユカリア」に記録されている介護記録、ホームの行事案内、画像・動画等をご家族等のパソコン、スマートフォン等でホーム外のご自宅等より閲覧することが可能となります。
また、日々の体温、体重、血圧の変動などが見ることができ、ホーム内で撮影した画像・動画も見ることができるので、「いつでも、どこでも」ご入居の様子を知ることが出来ます。
その他のサービス
フロントサービス
郵便や新聞の受付、来訪者取次ぎやタクシー配車手配などを行います。
生活支援・相談
日常生活における心配事やお悩みの相談に応じます。
イベント開催
季節のお食事イベントやホーム行事の開催、地域交流会の実施など、楽しめる様々なイベントを実施いたします。
理美容サービス
ホーム内の理美容室にてカットやパーマなどを行うことができます。(※有料サービス)
カフェドリンクサービス
ご入居者、ご家族や来ていただいたお客様に、カフェの本格コーヒー等のドリンクを提供いたします。
クリーニング
日常の衣類等の洗濯をホームにて行います。※週2回
不在時の居室キープ
ご希望の方には、居室長期不在時の簡易清掃、防災・防犯チェックを行います。
AED・防災備品の設置
万が一の事態に備え、ホームにはAEDや防災備品(非常食・飲料水、防災グッズなど)を備えています。
食事
食べるということ
「食べる」ことと「健康」は密接な影響をもち、美味しい・楽しいといった充足感は、その方の日常におけるQOL(生活の質)を高める重要な要素となります。クラーチの食事では、考え抜かれた栄養バランス、食べる意欲を引き出す丁寧な盛り付けや美しい食器、自己決定を尊重する選択メニューなど、健康に繋がる食の楽しみを追求します。
お一人おひとりの状態に適した食事
クラーチ・ファミリア小竹向原では、ご入居者お一人おひとりの身体の状態に合わせた形態でお食事をご提供いたします。具材カットの大きさややわらかさなどの対応や、治療食などへの対応も可能です。
毎日のお食事を選べる多彩なメニュー
クラーチ・ファミリア小竹向原の食事は、朝食、昼食、夕食の全てに選択していただける2種類のメニューをご用意しております。 事前に献立表を御覧いただき、ご自身でお好きなメニューを選択することができます。
特別な日のイベントメニューも豊富に
季節の行事にちなんだメニューや、毎月の食事イベントメニュー(※)など、「食の楽しみ」を追求するクラーチ・ファミリア小竹向原ならではのお食事をご用意いたします。(※一部イベント食は有料となります。)
レクリエーション
充実した日々の生活のために
レクリエーションには、心身の活性を高め、人と人とのコミュニケーションを促進するとい う社会的にも大きな効果があります。クラーチ・ファミリア小竹向原では、このレクリエーション活動を行うことで楽しさや歓びを提 供し、ご入居者の生きる意欲を導き出したり再生したりする取組みを行ないます。
身体を動かすことによる身体機能の維持・向上
多くの方に参加していただけるレクリエーションの実施により、無理せず楽しみながら身体を動かす機会を創出し、機能回復などを図ることによる自立支援サポートをおこないます。
レクリエーションを通じた脳の活性化
手先を使うこと、考えること、判断すること。これらの行動は脳を活性化し、認知症予防や進行の抑制に効果があるとされています。日常生活の中で楽しみながら脳の活性化を図るレクリエーションを実施します。
コミュニケーションの活発化
クラーチ・ファミリア小竹向原では、ホーム内の趣味活動サークルの運営や外出イベントの企画を行い、ご入居者同士また地域との交流などのコミュニケーションが活発に行なわれる機会を設けます。